薄毛に悩む男性 ふと鏡で自分の頭部を見た時、急に髪の毛が薄くなっていることに気付いて「まだ年齢も若いのに、薄毛になってしまった!」と、ショックを受けたという方は意外と多くいます。
特に、近年では若年層の薄毛が急激に増えているとも言われており、特に20代では4人に1人、30代では2.5人に1人は何らかの原因で薄毛が生じています。
薄毛になる原因は男性と女性では異なっており、女性はホルモンバランスの崩れが大きな原因とされています。男性の薄毛の多くもホルモンによるものとされていますが、女性にはない男性ホルモンによるものとされています。
男性の薄毛を促進させる男性ホルモンは、毛を作り出す毛乳頭にある受容体に結合してしまうため、毛母細胞が分裂をすることができず発毛が抑制されてしまうのです。
この男性ホルモンを作り出すきっかけとなっているのは、加齢よりも生活の質にあると言われています。そこで、生活の質のどんな点が原因となっているのでしょうか。

暴飲暴食も薄毛の原因になるって本当?

暴飲暴食 薄毛の原因に暴飲暴食が関係していると言われますが、それは本当でしょうか?
薄毛と食生活はあまり結びつかないように感じますが、薄毛改善を専門に行っている大手クリニックの医師も、暴飲暴食で生活の質が落ちることで薄毛の原因になると指摘しています。
暴飲暴食などを続けることで栄養バランスが崩れ髪の毛に十分な栄養が行かなくなって毛が抜け、薄毛になります。
暴飲暴食となると、脂っこいものや甘いものなど、自分が本当に好きな物だけをひたすら食べてしまいます。更に、嫌なことや辛いことがあるとアルコールに頼ってしまい、大量に飲んでしまうこともあります。
特に、アルコールを大量に飲んで酔っ払うことで、満腹中枢が麻痺してしまうため、食べてもあまり満腹感を感じなくなります。すると、次から次へと食べてしまい、暴食になってしまいます。
髪の毛が育つためには、食事から得られる栄養分もとても大切です。しかし、暴飲暴食によるバランスの偏った食事からでは、十分な栄養が髪の毛まで届かなくなってしまうのです。
毛乳頭に栄養が行くことで、毛母細胞が活発に細胞分裂を繰り返して毛が育っていきます。その栄養は、体内で生成されるものだけでは足りないため、食べ物からも補われています。
栄養バランスの良い食事をすることで、まず身体に栄養が行きわたります。それによって、各組織の細胞が活性化され新陳代謝が良くなります。
代謝が良くなることで、体内に溜まっていた老廃物なども体外へと排出されるようになり、きれいな血液の中に新鮮な酸素と、栄養素がたくさん含まれるようになります。
この酸素と栄養素は、毛が育つために本当に必要なものであり、この2つが十分に補えないと毛は健康に育ちません。
髪の毛は、心臓から最も高い位置にあるため、毛乳頭に酸素や栄養素が届くのは他の組織に届いてからになります。
そのため、十分な量が血液の中を巡っていないと毛乳頭までしっかりと届かないことになり、毛が育つ前に抜けてしまい、薄毛になります。乱れた食生活は、血管にも大きな影響を与えます。
毛を成長させるために必要不可欠な酸素や栄養素は、血液によって送られてきます。従って、血管が健康で血流が正常でなければなりません。
暴飲暴食によって生活の質が下がってしまうと、血管の内部にコレステロールが蓄積して血流が滞りがちになります。この状態が続くと、動脈硬化になり体にも悪影響が出てきます。

飲酒と喫煙も薄毛の原因になります

普段から大量のアルコールを摂取したり喫煙をしていると、血管が収縮して血液が通ることができず、毛乳頭まで十分な栄養が行かなくなってしまいます。
栄養が行かなくなると、新しい毛が生えなくなると共に生えている毛ももろくなり、やがて抜け落ちてしまいます。こうして薄毛になっていきます。
特に頭皮の血管は毛細血管であるため、生活の質が落ちるとすぐにその影響が出てきしまいます。
本当に薄毛を改善したいのであれば、育毛剤や発毛剤を使うだけではなく今までの生活を改め、規則正しい生活をして栄養バランスの良い食事を摂ることも大切です。
毛の成長に効果的な食べ物としては、タンパク質・アミノ酸・ビタミンB群・ビタミンE・ミネラル・食物繊維などが豊富に含まれているものがおすすめです。
例えば、大豆(植物性タンパク質)・とり胸肉(動物性タンパク質・ビタミンB6)・豚レバー(鉄分・ビタミンA・ビタミンB2・アミノ酸)・ナッツ類(亜鉛)・海藻類(ミネラル)・緑黄色野菜(ビタミンA)・根菜類(食物繊維)・ヨーグルト(カルシウム・タンパク質)などがあります。
特に、ナッツ類(アーモンドやピーナッツ)には、毛母細胞を活性化させ毛の成長を促進させる効果があります。
また、大豆のイソフラボンは、AGAの原因である男性ホルモンの合成を抑制させ、ワカメのミネラルは毛の生成に関わる酵素をサポートして、細胞分裂を促進させる効果があります。こうした食材を上手く組み合わせて薄毛改善に努めましょう。

運動不足も薄毛を作る原因になります

運動不足 運動不足も薄毛の大きな原因の一つです。食生活だけを改善しても、血管が健康にならないと毛乳頭まで栄養を届けることはできません。
健康な毛を生やすためには、頭皮の毛細血管まで新鮮な血液が巡らなければなりません。もちろん、食生活を良くすることで血管を健康に保つことは可能です。
しかし、血流を促進させるには新陳代謝を良くする必要があります。そのためには、ある程度の筋肉を付けることが大切であり、適度な運動が重要となります。 
新鮮な血液が体内を循環するためには、老廃物が効果的に体外へと排出されなければなりません。余分な水分や老廃物が溜まりやすいのが下半身で、特にふくらはぎや足首周辺はむくみが激しい部位です。
足首やふくらはぎは、血液を送り出す心臓から最も離れた位置にあります。更に、汚れた血液を心臓へ戻すためには、血液を心臓へと押し上げる力が必要となります。この役割を果たすのが、ふくらはぎの筋肉です。
ふくらはぎは、別名「第二の心臓」とも呼ばれており、体内のあらゆる老廃物を取り入れた静脈の血液を、ふくらはぎのポンプ機能で押し上げることで静脈の血液を心臓へと戻します。
十分なポンプ機能を備えるためには、ふくらはぎにある程度の筋肉を付ける必要があり、運動不足になるとそのポンプ機能が正常に働かなくなり、頭皮まで新鮮な血液が行き渡らなくなって薄毛になります。
運動不足を解消していくことで、ふくらはぎを頻繁に使うようになりポンプ機能が促進されてきます。すると、血液とリンパ液の流れが改善され、新陳代謝もアップします。
栄養が頭皮の毛細血管まで届くようになると、それまですぐに抜け落ちてしまった細い髪の毛が、太くて丈夫な髪の毛へと成長し、新しい毛も途中で切れることなく健康に育ちます。
運動不足を解消して薄毛を改善させるためには、有酸素運動を取り入れるのが効果的です。
有酸素運動を取り入れることで、ふくらはぎの筋肉を鍛える効果が得られるほか、心機能もアップさせることができ、血管を柔らかく保つことができるようになります。これにより、血流が改善され頭皮の毛細血管にもしっかりと血液が巡るようになります。
老廃物の中には、男性の薄毛原因である男性ホルモンの「ジヒドロテストステロン(DHT)」も含まれているため、薄毛の抑制にもつながります。

おすすめの運動について

運動不足の解消に効果的な有酸素運動としては、ウォーキング・ジョギング・水泳などがおすすめです。

ウォーキング
毎日歩くだけでも運動不足を解消できます。有酸素運動が苦手な方には、一番取り組みやすい運動です。ただし、散歩のように歩いても効果は得られません。
両腕をしっかりと振り、大股で早歩きをすることで効果が出てきます。その際には、太ももの裏側を意識しながら歩くとより効果がアップします。
これをできれば毎日20分以上、無理なら最低週3日は行いましょう。ウォーキングで心地良い汗をかくことでストレスも発散できます。
ジョギング
ウォーキングに慣れてきた人や、より代謝をアップさせたい人はジョギングで汗を流すと良いです。
マラソンのように速く走る必要はなく、自分のペースに合わせて無理のないスピードで走るのがポイントです。より効果を得たいと、無理をして走っても途中で息が上がってしまい、続けられなくなってしまいます。
理想のスピードは、軽く息が上がる程度で、それでも走りながらも会話ができるスピードです。
ジョギングは、1日10分以上を毎日行うのが効果的ですが、毎日が無理なら1日10分×2を週3日で行っても良いです。無理をせず続けることが大切です。
水泳
水泳は全身を使って泳ぐため、非常に運動効果が高いです。また、泳ぎが苦手な方は、水の中を歩くだけでもジョギングの効果が得られます。
水の中を歩くことで水圧による附加が掛かるからで、更に浮力が発生するため、膝や足首に負担が掛かりません。水泳は1日10分以上を週3日行うと効果的です。

ストレスは薄毛の絶対的な敵です

薄毛の原因は、男性ではDHT(男性ホルモン)が関係していますが、それを作り出す最も大きな要因がストレスとされています。ストレスは薄毛の大敵です。
ストレス社会とも言われる現代では、誰もが大なり小なりストレスを抱えています。
しかし、ストレスを受けても上手く発散できていれば良いのですが、それをどんどん溜めこんでしまうと身体に悪影響が起こってしまいます。
ストレスを受けることで、気持ちが沈んでしまいやる気がなくなってきます。すると、心と体のバランスを調整している自律神経が乱れてしまいます。
自律神経が乱れてくると、不眠・食欲不振・倦怠感・頭痛・腹痛など、様々な悪影響が現れてきます。
更に、ストレスを溜めこんでしまうと、うつ病などの精神疾患になってしまいます。うつ病になると、「自分はダメな人間だ!」と思うようになり、拒食症・過食症になることもあります。
ストレスが原因で起こる症状を見てみると、睡眠不足や食欲不振、拒食、過食、倦怠感などがあり、これらは全て薄毛の原因でもあります。
人間は、眠ることで1日の疲れを取って次の日のエネルギーを蓄えるのですが、睡眠不足になると十分な休息を取ることができず、体内の組織も活性化できなくなります。
これでは、新鮮な血液が頭皮まで十分に届けられなくなり、薄毛の原因になります。
食欲不振や拒食になると、食事をしなくなるため体に栄養が補給できなくなりバランスが崩れます。これによって、毛乳頭に栄養が届かなくなり毛が上手く成長しなくなります。また、過食は暴飲暴食と一緒であり、栄養バランスが崩れてしまいます。
倦怠感があると、何もかもやる気が起きず部屋から一歩も出なくなったりします。このような状態が続くと運動不足となり薄毛に発展します。
このように、ストレスはこれまでに述べた2つの原因も含んでいることから、薄毛の絶対的な敵だと言えます。

ストレス解消、精神のリラックスが大切

では、薄毛の大敵であるストレスを解消するには、一体どのような方法で行うと効果的でしょうか?
人によってストレスの度合いが異なるほか、発散方法も異なります。そのため、薄毛の大敵であるストレスを解消するには、その人にとって最も楽しい、リラックスできる方法が効果的です。
例えば、趣味がある方は、その趣味を存分に楽しむと良いでしょう。趣味がスポーツであれば、運動不足も解消されるため一石二鳥です。
嫌なことを忘れるために、旅行に出かけて気分転換を図るのも効果的です。忙しい日常を忘れるため、高原などの静かな場所に行くのも良いでしょう。
山の雄大な景色を眺めたり、森林浴をすることで心身ともにリフレッシュすることができます。温泉にゆっくりと浸かるのも、老廃物を排出させることができるため効果的です。
また、美味しいものを食べに行くのもストレス発散になります。ただし、暴飲暴食にならないようにし、栄養バランスにも気を付けながら食べるようにしましょう。
それでもまだ悩み事がある場合には、自分の周りにいる人に相談してみましょう。家族や友人に話を聞いてもらうことで、今まで抱えていた問題が解決することもあります。
何らかのアドバイスをもらうことで、今まで心の奥に引っかかっていたものがスーッとなくなる場合もあります。
症状が酷い場合には、心療内科で診察を受けることも一つの手段です。ストレスが大敵と言われるのは、人によっては精神疾患につながり兼ねないからです。
そのため、早い段階で適切な処置を受けることで、自分の気持ちをポジティブな方向に転換することができます。
日頃から、考え込まないようにすることも大切です。ストレスを溜めなければ体調も崩さなくて済みますし、薄毛にも影響する心配がありません。
誰でも完璧ではないため、時には失敗も起こします。「失敗してはいけない!」という考えから、「失敗したら次で取り返せば良い!」という考えに切り替えるだけでも、気分は変わってきます。